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2004/06/22

オルゴールを聴いてきた

本日出張2日目。
仕事のからみで護国寺にある「オルゴールの小さな博物館」というところに行ってきた。
「小さな」というが7階建ての結構大きな建物である。
このぐらいの大きさがないと収納出来ないのだそうだ。
こぢんまりしたホールも付いていてアンティークの名器を解説付きで聞くことが出来る。
まず驚いたのはオルゴールという名称は日本語なのだそうだ。
手回し式の自動オルガンがなまってオルゲルになってそれがオルゴールの語源なのだそうだ。
確かに英語ではミュージカルボックスとか言うなあ・・・

オルゴールとか言うと東急ハンズに売っているような音色のものを想像してしまうが、アンティークのオルゴールはどちらかというと自動楽器の部類である。
とんでもない柔らかい音色で他に似た音の楽器は無いと言っても良い。
「癒しブーム」の現代にはピッタリだ。
通常よく見るシリンダー式のオルゴールにしてもシリンダーをずらすことで何曲も演奏することが可能なものがあるほか、シリンダーを掛け替えていろいろな曲を楽しむことが可能である。
しかしシリンダー自身にクシのような音源を弾くピンが付いているためやたらデリケートで、そのうちディスク式のオルゴールが一般的になってきたのだという。
ディスク式ならばレコードのように簡単に掛け替えが可能で、ジュークボックスのように自動的に掛け替えてくれるものまで登場した。
ディスクオルゴールは蓄音機ぐらいの大きさの家庭用のものから、業務用のタンスぐらいの大きさのものまで様々なラインナップがある。
ホールでこれらを次々に聞いてゆく。
贅沢な時間だ。
言葉では表現できないほど柔らかいふくよかな音色のものもあれば、飲食店などにおいてコインを入れると演奏が始まるとんでもないでかい音のものまで、機種によって音色が異なるのは当然だが、同じメーカーの同じモデルでもかなり個体差があるのだそうだ。
まさに生楽器である。

なんと今でも自動楽器としてのオルゴールを作っているメーカーが日本とアメリカにありそれら現代のオルゴールも聴かせていただいたが、やはり豊富にオルゴール職人がいた時代のものには音色的にも曲のアレンジ的にもとうていかなわないようである。
当時の時代でもかなり高価なものだったようで「なぜオルゴールで音楽を聴くのが流行ったのですか」と聞いたら「当時としてはものすごいハイテクで今で言えばAIBOを買うような感覚だったようです」との答え。
なんだか妙に納得してしまった。

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