やっとリマスタリング
昨年の秋に来日しすばらしいライブを見せてくれたイエスだが、イエスで楽曲でもっとも知られているのはなんと言ってもロンリーハートだろう。(現在はほぼオリジナルメンバーのためロンリーハートは演奏されなかったが・・)
私は初期の頃のイエスはもちろん好きだが、トレバー・ラビン加入時のイエスも結構好きだったりする。
初めてロンリーハートを聞いたときのショックは大変なものだった。
当時CDに切り替わる直前でレコードだったのだが、ジャケットやロゴがおなじみのロジャーディーンのものでは無かったせいでイエスのニューアルバムとは全く気がつかずに「90125」を手に取っていた。
「このイエスってなに?」ってな感じである。
なにせ「90125」はとっくに解散していたはずのバンドのニューアルバムなのだ。
しかも驚いたことにボーカルのジョン・アンダーソンが戻ってきている。
さらにプロデュースがトレバー・ホーンである。
イエス解散直前トレバー・ホーンはイエスのボーカルだったがその後ZTTレーベルのスーパープロデューサーとして活動をしており私も彼のプロデュースが大好きだった。
家に帰ってレコードの針を落として以前のイエスとのあまりの違いに戸惑いつつも楽曲とアルバムの完成度の高さに感動した記憶がある。
その後世の中の音楽メディアはCDへと移り変わったため「90125」もCD盤で買い直すこととなった。
ところが買ってびっくり!妙に音が悪いのである。
CD初期の頃はマスタリングが非常にいい加減だったためレンジは狭いし、レベルは低いし、全体にコンプレッサーのかかったような妙な伸びのなさが気にくわなかった。
最近になってリマスタリングもののCDが乱発されるようになっても初期のものばかりで、トレバー・ラビン在籍時のイエスを封印したいのか、それともトレバー・ラビンが許可しないのかは解らないが「90125」やそれ以降のイエスのアルバムはリマスタリングされることがなかった。
私の中では「90125」はイエスのアルバムでもっとも音の悪いアルバムとなってしまったのである。
そんな「90125」がやっとの事でリマスタリングされボーナストラックを含んで再発売され、本日HMVより届いた。
音イイ!!かなりイイ!!(^_^)b
レンジの狭さもコンプ感もすっかり解消している。
スピーカの前に張ってあった幕が取り払われたような違いである。
ボーナストラックはまあこんなもんかな?という感じでオマケの域は出ないがやっぱりちょっと嬉しい。
ロンリーハートのリミックスバージョンはアートオブノイズみたいで笑える。
ちなみに「90125って何だろう?」ってずっと思っていたのだがライナーノーツの解説によると「アトランティックレコードのカタログ番号をタイトルにしただけ」とのこと。
何はともあれイエスファンの方にはおすすめである。
今となっては「そんなバンド知らん!」という人がほとんどなんだろうけど・・・
次は「ビッグジェネレーター」かな?
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