iPod Hi-Fiその後
発売日にAppleStoreで発作的に1クリック購入し、次の日には届いてしまったiPod Hi-Fiのファーストインプレッションは前回お伝えしたとおりです。
あれから使い倒していますが、どんな感じかを知りたい人も多いと思うのでちょこっとレポートしてみましょう。
iPod Hi-Fiという名前ですがその正体はどう見てもアンプ付きスピーカーなわけですから、オーディオのセオリーを無視することは出来ません。
●床のようにしっかりした面に設置すると低音が出て、棚のようにヤワな場所に設置すると低音が出なくなる。
●スピーカーの中心軸の延直線上に耳があると高音がしっかり聞こえ、軸から外れると高音は出なって音がこもる。
●音量を上げると低音も高音も出るが、小さな音では低音も高音も出ない。
この要素をふまえて最適の聴き方はiPod Hi-Fiを床において、うつぶせで床に寝て顔をスピーカーに向けて大きな音で聞くことなのですが・・・・人に見られないようにしてください(笑)
まあそんな聴き方出来るわけがないわけですが、iPod Hi-Fiは電源ケーブルしかないので設置も移動も凄く楽な反面、1Boxだけになかなか設置場所に困ります。
それぞれの家で良い場所があると思いますのでかなりの試行錯誤が必要です。
最近あちらこちらのblogで「低音が凄い」なんて感想をよく見ますが、正直そこまで凄くないです・・・
しかもハイエンドもちょっと伸びきっていないので、ピュアオーディオの世界の製品と比較すると、極端なはなしカマボコ形の周波数特性とも言えるでしょう。
ただ、この価格帯の同様の製品に比べるとかなりイケてるのは確かです。
周波数特性だけでオーディオ機器の音色は語れません。
iPod Hi-Fiの音の印象はとても素直。
ロックだけでなく、ジャズ、クラシック、民族音楽・・・色々聞いてみましたがなかなかの表現力です。
特にカマボコ型の周波数特性が幸いしてボーカルは非常に再現性が高いです。
形状から解るとおり、左右のスピーカーの距離が短いので広がりのあるステレオ間を味わうことは出来ませんが、さすが左右のスピーカーが独立した密閉容器に入っているだけあって思ったよりステレオ間もセパレーションもあります。
かなりデカイ音量を出しても歪まず余裕で鳴るのも特筆すべきことでしょう。
iPodで音量上げても全然歪まないおなじですね。
デザイン的にはiPodやiMacと同じように白が基調となっています。
しかもツルツルテカテカ・・・・バッテリー入れればアウトドアでも楽しめるように設計されているのは良いのですが、ハッキリ言ってちょっと持ち歩くにはデリケートなデザインなのではないでしょうか?
こんなもの持ち歩いたらあっという間に美しいデザインが傷だらけになってしまいます。
断言しますが、夏前には絶対にサードパーティからiPod Hi-Fiのキャリングケースが出ます。
砂や水が進入しにくく、多少ぶつけても大丈夫な構造を持ち、バックに入れたまま音楽を楽しめ、ストラップで肩にかけて簡単に持ち運べるものとなるでしょう。
単なる予測ですが・・・デザインが楽しみですね。
iPod Hi-Fiで、もっとも不満なのは音ではなくリモコンです。
Mac miniなどで採用されているFront Rowで使用されているリモコンと同じものがついているので、かなりの操作ができるものと思っていたのですが、ファーストインプレッションの際に説明したように、「次の曲」、「早送り」、「前の曲」、「巻き戻し」、「ポーズ」、「プレイ」、「音量」しか操作できません。
Menuというボタンは名前とは裏腹にiPod Hi-Fiの入力切り替えをするボタンとなっています。
シャッフルの切り替えもiPod側で設定しなければなりません。
プレイリストぐらい切り替えられないかと思って色々試してみましたがダメなようです。
ここまで融通が利かないとは思いませんでした。
プレイリストを選ぶときなどは、iPod Hi-FiからiPodをスポッと抜いて、クリクリっと聴きたいプレイリストを選んでiPod Hi-Fiにスポッと差し込んで再生させるのが正しい使い方のようです。
そう考えると、あんまり離れた場所に設置するのは得策ではありません。
外出時にはiPodを抜いて出かけるわけですからデスクの側などに設置するのがよいのでしょう。
iPod Hi-Fiとは直接関係ない話なのですが、iPod Hi-Fiに私のiPodを差し込むとなぜか「'N Sync」の曲が最初にかかります。
アーティスト名の最初が記号だからだ当然といえば当然なのですが、そう思って「アーティスト」のリストを見ても「'N Sync」は表示されないのです。
「なぜだろう?」とかなり考え込みましたが、最近になって「'N Sync」が「コンピレーション」に設定されているからと判明。
コンピレーションアルバムは全曲アーティストが違うので、タグで「コンピレーションの一部」という項目がクリックしてあると、アーティスト欄に表示されないのです。
なーるほど・・・・という感じで目ウロコでしたが、毎回'N Syncというのはあまり嬉しくありません。
スマートプレイリストを使用してiPod Hi-Fi上で再生させるためのプレイリストを制作しておくのも手です。
あらかじめランダムに設定しておくと、いちいち設定しなくてもシャッフルプレイが楽しめます。
帰宅したらこのプレイリストの曲を選択してiPod Hi-Fiに挿せばよろしい・・・ただしばらく放置したらやはり'N Syncがかかってしまうんですが・・・
このあたりのリモコンコントロールもう少し何とかならんものなのですかね?
カーオーディオなのではプレイリストの切り替えなどが出来る製品が出てきていますから、iPod Hi-Fiで出来ないわけがありません。
iPod Hi-Fi 2ではそんな使いやすさも是非希望したいものです。
なんだかんだ文句言っていますが「オラ家ではCD以外聴かねーよ!」という人以外は本当におすすめ。
かなり音にうるさい人でも、リモコンのプレイボタン押した瞬間に自分の好みの曲が流れてくる快感は、他の機器では味わえません。
CDやMDのメディアセットしたり電源ボタン入れたりといったことが全く不要というのはやみつき間違いなし。
ラジオや有線放送がちょっと近いですが、自分の気に入った曲が流れるとは限りません。
少なくともiPodに入れている以上自分が好きな曲なのは間違いないわけです。
色々厳しい評価なども書きましたが、個人的にはハッキリ言って買いです!
単なるラジカセや、他の類似商品と同じと思ったら大違い。
久しぶりに夢中になるおもちゃに出会った感じであの値段出す価値は十分ありました。
是非アップルストアなどの販売店で現物触ってみてください。
そうそう・・・昔CBSソニーの通販だけでセレブリティーという以下のような高級ラジカセを販売(20万ぐらいした記憶があります)していましたがiPod Hi-Fiって考え方的にはあんな感じですかねえ?
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