iTunes 7の実力は?
久々のメジャーアップデートとなったiTunes 7。
遅ればせながら新機能などを見てみましょう。
アイコンが一新されているのもメジャーアップデートの証です。
基本的な使い勝手は同じですが、GUIのデザインも一新され見やすくなっています。
最も大きな新機能はムービーの購入なのですが、これは日本ではまだサービスが開始されていないので使用することができません。
USのサイトで見てみましたがディズニー傘下(Walt Disney Pictures、Pixar、Touchstone Pictures、Miramax)の作品だけなのでそれほど多くはありませんでした。
日本での開始が楽しみです。
ムービーをダウンロードした方のレポートは東京奢侈徒然の記事「iTunes 7 いぢり2 Movieダウンロード」に書かれていますのでご覧ください。
ムービーのコントロールがスクリーン上に表示されるオンスクリーンビデオコントローラから行えるので、フル画面表示でも快適に操作が可能です。
もう一つの新機能、ゲームのダウンロードは日本でも可能です。
ゲーム自体もちゃんと日本語メニューで遊べます。
ただiPodオンリーで、iTunesでは遊べないのがちょっと寂しい気もしますが、まあ当たり前といえば当たり前なので我慢するとしましょう(笑)
ここまではiTunesというよりもiTunes Storeの新機能を使えるようにしたという感じですが、最も大きな新機能はなんと言ってもギャップレスプレイバックでしょう。
クラシック、ライブ盤、コンセプトアルバムなど曲トラック間の切れ目がないようなアルバムでも切れ目無く再生させることができる待望の機能です。
iTunes 7を最初に起動すると、ライブラリーのスキャンが開始されます。
何をやっているかは不明ですが、全曲スキャンしてギャップレスプレイバックすべき曲を見つけ出して何らかの処理をおこなっているのでしょう。
これが終了するとギャップレスプレイバックが可能となり、ピンクフロイドの名盤「狂気」も曲が切れることなく制作時の意図通りに再生することができるのは嬉しいとしか言いようがありません。
また第5世代iPodと第2世代iPod nanoであればアルバムを転送するとiPodでもギャップレスプレイバックが可能です。
ギャップレスプレイバックでちょっと注意が必要なのですが、環境設定の再生タグで、クロスフェード再生をチェックしていた場合、当然のことながらクロスフェードされてしまいギャップレスプレイバックは行われません。
またサウンドチャックをチェックしていた場合、曲毎の音量差を補正しようとするので、ギャップで音量が変わってしまい非常に不自然になることが多いです。
ギャップレスプレイバックを楽しみたい人は、これらの項目にチェックを入れていないかを確認しておきましょう。
さらに注目の機能はCDのジャケット写真自動取得機能です。
今までシェアウェアーなどでジャケット写真をAmazonなどから取得するものがいくつかありましたが、iTunes Storeにあるものに限って自動的に取得できるようになりました。
詳細メニューから「アルバムのアートワークを入手する」を選択するとライブラリのアルバム名をiTunes Storeに送り一致するジャケット写真を一気にダウンロードして曲のタブに埋め込んでくれます。
ただしアルバムのアートワークを入手するにはiTunes Storeのアカウントが必要となります。
アカウントを入力していないと以下のようなダイアログで警告されますので、事前に登録しておきましょう。
iTunes 7では従来のリスト形式の表示だけじゃなく、Cover Flowというジャケット写真によるブラウズができるようになりましたので、CDショップの棚を眺めるように視覚的に目的のCDを探すことが可能です。
ジャケット写真が無いCDは音符マークが表示された半透明のジャケットとなります。
「アルバムのアートワークを入手する」は非常に嬉しい機能で、日本のiTunes Storeに目的のアルバムが無くても海外のStoreから写真を持ってくる優れもののようではありますが、いかんせんiTunes Storeにあるものしか探してくれないので、やはりこれからもシェアウェアーなどは使用することになるでしょう。
また、たまに間違って取得してくる場合もあるようです。
この例ではPeter Gabrielの3種類のアルバムすべてに同じ写真が貼られています。
ライブラリのバックアップ機能も今回追加された機能です。
CD-RやDVD-Rにライブラリをバックアップする機能で、曲が増えてくる度に差分のみをバックアップすることが可能です。
iTunes Storeから購入したものだけをバックアップすることもできますのでせっかく購入した曲をHDDのトラブルで失ってしまうリスクを回避することが可能です。
音楽にとどまらずあらゆるエンターテイメントを吸収して進化しているiTunes。
今後どんなことになるのか想像も付かなくなりつつあります。
というかドラマと映画の販売を日本でも展開しないのかなあ?
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