DRMは役立たず
アップルのスティーブジョブスが、レコード会社に向けて公開書簡によってDRMの放棄を呼びかけたのだそうです。
CNET Japan「「レコード会社はDRMの放棄を」--アップルのジョブズCEOが公開書簡」
現在アップルは音楽プレーヤー市場でトップシェアなわけですが、「トップシェアにもかかわらずiTunes Storeで購入した音楽が他のプレーヤーで再生できないのはけしからん!」という訴えがノルウェーで高まっておりDRM技術「Fairplay」の公開を求められています。
この手の要求がヨーロッパで結構高まっていることから今回のスティーブジョブスの公開書簡に結びついたのだと思いますが、内容が実に利にかなっています。
現状維持、Fairplay他社へライセンス、DRMの放棄という3つの方法を比べた場合エンドユーザにとって最もメリットがあるのがDRMの放棄で、これによって、ユーザは好きなミュージックストアから購入した楽曲を好きなプレーヤーに入れて楽しむことができるというわけです。
レコード会社はDRMによって楽曲を保護した気になっていますが、通常のCDからiTunesに取り込んだ楽曲にはDRMなどかかっていないわけで、違法ダウンロードもやろうと思えば自由にやりとりできてしまうのが現状。
さらにミュージックプレーヤーをリサーチしたところユーザのプレーヤの中にはどこかのiTunes Store等から購入したDRM付きの楽曲はわずか3%しかないという調査結果も出ているそうで、必死になってDRMをかけている割にはメリットの少ない状況なのだそうです。
単純にノルウェーの訴えに対して「我が社のせいじゃないよ」という宣言ととれなくもないですが(笑)、書かれていることははなはだごもっともとしか言いようがありません。
今後の業界動向が楽しみです。
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