サウンドスパークにJordan Rudessが登場
2月7日 昨年に引き続いてローランド・サウンド・スパークが開催されました。
米国で開催された世界最大の楽器フェアーNAMMショーで発表されたばかりの、ローランド、ボス、エディロールの新製品を日本でお披露目するイベントです。
前回は心斎橋のBIGCATという小ぶりのライブハウスだったのですが、今回は大きめのなんばHatch。
BIGCATに比べ、展示されている製品などもゆったりと見ることができます。
今年のローランド・サウンド・スパークはミュージシャンが凄い!
ピアノだけで編成されたトリオ「鍵盤王子」、そして四人囃子やプリズムでおなじみの森園勝敏を中心としてゲストにプリズムの和田アキラが加わったユニット、そしてDream TheaterのキーボーディストJordan Rudessという豪華なもの。
ただ私が会場に着いたときには鍵盤王子は終わっており、森園バンドの2曲目でした・・・
さすがに平日の16時スタートというのはちと辛いものが・・・
もっとも、最初サウンド・スパークのホームページでは森園バンドは東京のみとアナウンスされていたため、てっきり見ることができないと思っていたのですが、会場に着いたら森園氏がギターを弾いていてビックリという感じ・・・遅れたのもよしとしましょう。
なんでも何とか日程調整ができたとのこと。
曲はfeelin' all rightなどブルージーなものが中心ですが、ゲストの和田アキラ氏が加わるととたんにプリズム節となります。(笑)
キーボードのDr.KyOnも加わり、四人囃子の名曲「レディ・ヴァイオレッタ」をやってくれたのは嬉しかったですねえ。
さてライブの最後を飾るのがDreamTheaterのキーボーディストJordan Rudess(ジョーダン・ルーデス)。
メインはFantom-X8、そして新製品のV-Synth GTとボーカル&アンサンブル・キーボード(ボコーダー)VP-550の3台がセッティングされています。
Rudess Morgenstein Projectからの曲をやると言うことで、NY在住のセッションドラマーCharlie Zeleny(チャーリー・ツェレニー)が加わっています。
キーボードの魔術師の異名を取るだけあって、大型プロジェクターに映し出されるJordan Rudessのプレイはすごいの一言。
ニコニコして観客を見ているのに、キーボード上の両手はとんでもない速弾きをしてたりするので観客も唖然です。
また単純に速弾きだけではなく、多彩な音色を同時に繰り出すセッティングもすばらしい。
そしてどんどん切り替える切り替える・・・多分フットペダルが凄いことに・・・
最後の2曲以外はシーケンサーを使用していないのですが、とても2人だけで演奏しているとは思えない音の厚みです。
ドラムのツェレニーは正直名前も知りませんでしたが、負けていないド迫力。
Jordan RudessがMCで「僕の曲は決して簡単な方じゃないんだけど、かれは一発で「いいよ!やろう。」とあっさりプレイしちゃうんだ!」ってべた褒めしていたほどで、ムチャクチャ複雑な構成の曲をパワフルに演出していました。
二人とも上手いなんて言葉では片づけられません。
まさに怒濤のごときライブでした。
分からない曲もあったのですが、前半はRudess Morgenstein ProjectからOver The EdgeとNight Windを含む4曲、後半はJordan Rudess名義の最新ソロアルバムRhythm of TimeからScreaming HeadとRaの2曲を披露。
約1時間のライブでした。
ちなみにJordan Rudessのプレイは、時にはエマーソンを、そして時にはリック・ウェイクマンを思い起こさせるフレーズがあり、まさにプログレの伝承者!
今年はDreamTheaterのニューアルバムが発売されて、来日もあるかもしれないとのことですので楽しみですね。
Jordan Rudessというとキーボード職人っぽいイメージがあるので、気むずかしい人かと思ったのですが、始終ニコニコとプレイし、演奏終了後はサイン会を申し出るなど大変気さく人で、ファンとの記念撮影にも快く応じていました。
さて、ライブはこんな感じですが、今回の新製品もかなり沢山あり、コンサート終演後の時間だけでは見切れませんでしたが、とりあえず目に付いた物を紹介しておきましょう。
シンセとしては新製品は「V-Synth GT」のみ。
デュアル音源を搭載し、カラー液晶を装備しています。
Jordan Rudessの演奏Screaming Headあたりでは、異様な音数でデュアル音源の威力が発揮されていました。
和田アキラが演奏で使用していたV-Guitar System「VG-99」はDビームやリボンコントローラを装備し、コードを引いた後、Dビームで音色を変化させたり、リボンコントローラーでベンドさせたりと、ギタリストにとってさらに大胆なステージアクションが可能となるでしょう(笑)
昨年のサウンド・スパークで発表され大人気となったMP3レコーダーR-09がホワイトモデルとレッドモデルを加えて3色になっていました。
iPod Suffleも5色になる時代ですからR-09も・・・という感じでしょうか?
ちなみにレッドモデルとは言ってもU2のボノとは関係ありません。(^^;)
個人的にはミキサーのラインナップが面白かったです。
4モノラルイン+6ステレオインの16chミキサーM-16DXは入出力部とコントローラーがセパレート型のデジタルミキサー。
非常に小型で、なんとUSB端子を装備し、パソコンと接続して16chのオーディオインターフェースとして使用することが可能です。
デジタルミキサーですが、アナログミキサーと同じ感覚で使用でき、必要なエフェクターも内蔵されています。
同じくデジタルミキサーで、2モノラルイン+4ステレオインの10chミキサーM-10DXは、オーディオインターフェースとしては使用できないもののエフェクター内蔵で、バッテリー駆動も可能なコンパクトデジタルミキサーです。
また5ステレオインの簡易な10chミキサーM-10MXもリリースされていました。
AD変換してをミックスをデジタルで出力することが可能です。
ホームレコーディングやキーボードのモニタとして従来ウッディーなデザインだけでなくブラックモデルがリリースされたのも嬉しいニュースです。
正直従来の青っぽいボディーに木目のサイドパネルにシルバーのスピーカーグリルというデザインは私は好きではありません。
ミキサーとモニターは買っちゃうかも・・・
ちなみに入場無料ですが、チケット買っていくライブでも入場時に別途購入することになるドリンクチケットまで無料だったりします・・・太っ腹やなー(^o^)b
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