Gueenライブレポート
2007年5月3日は毎年恒例となった「Gueen春のゴールデンリサイタル」が開催され、Gueenが半年ぶりに来日(笑)したので、ちょっと遅くなってしまいましたが毎度お馴染みのライブレポートをお送りします。
(写真はすべてクリックで拡大。一部写真「なかさん」提供「なかさんありがとうございます」)
今回は会場が30分、開演が約20分遅れてのスタート。
いつもお馴染みのQueenトリビュート曲の客入れBGMがフェードアウトされ、客電が消え、ジュワ〜〜ンというようなSEが会場に流れメンバーが舞台上に登場。
そのSEがOgre Battleのオープニングの逆回転SEへとつながり、演奏が開始されます。
1 Ogre Battle (Queen II)
毎年春のライブはマニアックな選曲もあるのですが、1曲目がOgre Battleというのは予想を超えたうれしさ。
Ogre Battle聞きたかった人も多いのではないでしょうか?
そして2曲目、3曲目はお馴染みの曲が続きます。
2 Keep Yourself Alive(Queen)
Gueenの照明はいつも派手ですが、今回はドラム台にはLEDの照明が組み込まれさらに当時の雰囲気をかもし出しています。
3 Now I'm Here(Sheer Heart Attack)
とりあえず「レ〜ロ♪」の大合唱が入るのでNow I'm Hereはいつもこのあたりに入っていますね。
今回はレ〜ロの後にいきなり「More Than A Feeling♪」とBostonの名曲のフレーズを歌い始めたため会場が戸惑っていたら「ここでお客さんもMore Than A Feelingって歌ってくれたらその後が続くんですが・・・」とフレディー波多江。
掛け合いでMore Than A Feelingを歌って盛り上がります。
今年ボストンのボーカルBrad Delpが亡くなったのでその追悼という雰囲気です。
ちなみにMore Than A Feelingの原曲はこちら
さてここでMC.
フレディ「皆さんゴールデンウィークに海外旅行の予定を潰してゴールデンリサイタルフォー(裏声)へお越しいただきありがとうございます。今夜も名曲の数々でお楽しみください。」で次の曲へ。
4 Good Old Fashioned Lover Boy(A Day At The Races)
Gueenのレパートリーの中では非常に演奏回数の少ない曲です。
5 Bicycle Race(Jazz)
早くもBicycle Raceで客席に自転車のベルが投げ入れられます。
自前のチャリベルを持っている人も多く盛り上がります。
フレディ「チャリベルネタ考えるの忘れていました!」で観客爆笑。
結局We Will Rockyouのリズムでチャリベルを鳴らすことに・・・(笑)
6 Mustapha(Jazz)
Bicycle Raceが終わると間髪入れずにMustaphaでメチャクチャカッコイイです。
曲が終わると客席向かって左側に置いてあるピアノを弾きはじめます。
フレディ「私たちこのコーナーのことピアノギャグって呼んでいるんですが・・」で大爆笑。
フレディ「ネットを見ると私がフレディというより谷村新司という声も多いようなので再度谷村新司を・・」
昴(すばる)を熱唱。(観客爆笑)
フレディー「私はQueenのファンであると同時にBostonのファンであると公言していたのですが、先日ボーカルのBrad Delpさんが亡くなったので、ここで追悼を・・・」
名曲A Man I'll Never Beをマジで熱唱・・・というかなぜかピアノも歌も上手い!・・・でも客席の反応がイマイチと見るや「知りませんか?この曲??(場内爆笑)、40代ぐらいの人の間ではQueenとBostonというとギターオーケストレーションつながりなんですけどねえ・・・」(場内爆笑)
ちなみにA Man I'll Never Beの原曲はこちら
フレディ「さらに国内でも私の尊敬する方が亡くなっているので追悼させていただきます。」ということで植木等のスーダラ節をバラード調で歌い上げ場内大歓声。
フレディ「では追悼もこのへんにしてそろそろ本編へ・・・」ということで、Don't Stop Me Nowが始まります。
通常の演奏で
Tonight I'm gonna have myself a real good time〜'cause I'm having a good time Having a good time
まで演奏したところでスーダラ節に逆戻りしてスイスイスーダララッタ、スラスラスイスイスイ〜スーダララッタスイスイ!ときたもんだー、お呼びでない?お呼びでない?こりゃまた失礼いたしました!」と往年のギャグで締めたところで、灯油缶がフレディの頭に炸裂します(笑)
ちなみにスーダラ節の原曲はこちら
間髪入れずUnder Pressureへ。
7 Under Pressure(Hot Space)
ここでブライアン慎也井口がダブルネックギターを持って登場。
8 Long Away(A Day At The Races)
子供時代をイギリスで暮らしただけあって発音も完璧な上、本物のブライアンよりも歌上手いんじゃなかろうか・・(^^;)
それにしてもこの曲は個人的なお気に入りでもあり非常に嬉しいです。
次の曲も間髪を入れず「I don't want my freedom!」とIt's A Hard Lifeがスモークと共に始まりますが、フレディーの衣装はPVそのままの妖怪百目コスチュームを完全再現!
よく作ったというかなんというか・・・当然会場盛り上がりまくりです。
髪型は中盤以降の長めの髪型を再現しています。
9 It's A Hard Life(The Works)
曲の途中から、コスチュームの目玉を剥がして観客に配るサービス付きでした(笑)
ちなみにt's A Hard LifeのPVはこちら。
ここでMC。
フレディ「私たちGueenはスタジオバーションと同じ演奏をライブで再現するのをコンセプトにやってきたわけですが、ここでちょっとQueenのライブで行われていたアコースティックステージを再現してみたいと思います」ということで、張り出しステージにバスドラムとウッドベースがセットされブライアン慎也井口のソロステージとなります。
10 '39(A Night At The Opera)
次はフレディ白鷺衣装に着替えて登場しアコースティックステージで次の曲へ
11 Fat Bottomed Girls(Jazz)
途中からメンバーは定位置に戻り通常の演奏形態へ。
MCでお便りのコーナーだったようですが、フレディがネタを持ってくるのを忘れたとのことで、爆笑のうちに続けて3曲。
12 Bring Back That Leroy Brown(Sheer Heart Attack)
13 Brighton Rock(Sheer Heart Attack)
14 Staying Power(Hot Space)
Bring Back That Leroy BrownとStaying PowerがGueenのライブでは珍しくて嬉しいですね。
ここでメンバー紹介。
付け髭をプロピアに変えたそうで、非常に自然な仕上がりになっているのに感心したりして。
フレディ「私もこの体のある限り、喉のかれるまで歌おうと思っているのですが、後2年もすると本物のフレディが死んでしまった歳を追い越してしまう自体になるのですが・・・後は若作りするしかないですね」(爆笑)
「お客さんも体調にはお気をつけいただいて、人間ドック行くとか、女性の方は乳ガン検診するとか、健康で応援していただきたいと思います!」(場内歓声)
そして最後の4曲。
15 Radio Gaga(The Works)
16 Tie Your Mother Down(A Day At The Races)
17 Teo Torriatte(A Day At The Races)
「手を取り合って」は久々な気がしますね。
全員大合唱でした。
そして最後はなんとこの曲!
18 Who Wants To Live Forever(A Kind of Magic)
壮大な雰囲気の中、1人ずつ退場していく演出で本編は終了です。
こういう壮大なエンディングって結構好きだったりします。
さて、ここからアンコールなわけですが、スパイク山田、モーガン竹中が牛の着ぐるみで登場!
客席から「似合いすぎ!」という声が飛ぶ中I Want To Break Freeのオープニングが演奏されますが、ここからは2人の漫談コーナーとなります。
文字で書くとおかしさが伝わらないのですが、「黒毛和牛の飼育への投資を勧められたスパイク。送られてきた牛の写真を見ると柄がホルスタインだった・・・」というような感じで、2人の絶妙の間が何とも言えず笑えるネタでした。
ひとしきり漫談が終わったところで本格的にI Want To Break Freeの演奏開始で、アンソニー、ブライアン、ロジャー、フレディーがPVと同じ女装の衣装でステージに登場し、観客は大盛り上がりです。
19 I Want To Break Free(The Works)
ちなみにI Want To Break FreeのPVはこちら。
そして続いてはお馴染みのこの曲。
20 Bohemian Rhapsody(A Night At The Opera)
仕方がないとはいえ女装の格好でボヘミアンはちょっとひきました(笑)がGOODです!
ロックパートでは金テープが打ち出され盛り上がります。
これでアンコール1回目は終了。
アンコール2回目は全員着替えをして再登場。
客席から「女装のままやれ!」という声が上がり、フレディ「汚いからやめておきます・・・まあ私は元々コスプレだからいいんですけどね」で場内爆笑。
フレディ「今回3ヶ月前からミーティングをしたんですが、そのさい『我々は初心を失ってるよ!』とメンバーが言い始めて、『初心ってなに?』って聞いたら、『お笑いバンド』という答えが返ってきてビックリしたのですが、Gueenの原点はお笑いバンドだと言うことを再確認した上でBreak Freeの女装を久々にチャレンジした次第です。」場内大歓声
そしてエンディングは毎度お馴染みのこの3曲。
21 We Will Rockyou(News of the world)
22 We Are The Champions(News of the world)
この曲では毎回2コーラス目の「You've brought me fame and fortune And everything that goes with it」の早口フレーズでレロレロになるのがネタなのですが、今回はフレディが予想に反してすんなり歌って場内大歓声。
しかし即座にブライアンに演奏を止められ「なんかおかしかったよね?、俺たちお笑いバンドなんだから流れ止めちゃダメ!」ということで、再度お馴染みのネタに戻るという、凝ったお笑い演出がとどめで場内大爆笑。
これだけふざけているにもかかわらず、曲の最後には何かが天から降りてきたような感動を覚えるから不思議です。
23 God Save The Queen(A Night At The Opera)
最後王冠とマントでフレディーが登場し、お客さんの健康を祈るフレディの腰の低いMCで今回のライブは終了です。
今回のライブは非常に多くのアルバムからのチョイスで、バラエティーに富んだ選曲でマニアもビギナーも満足できたのではないでしょうか?
くわえて、素晴らしい演奏と、適度なお笑いが入り交じり、個人的には満足感の高いライブでした!
これだからGueenはやめられません。
次回は11月中旬とのことなので今から楽しみですね。
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コメント
、、、なるほど!
裏に居ては見えないところが、ぎっちりと!ありがとうございます!
そして、読んでいるうちに、やっぱり最後のあたりで「目頭ジーン。。。」と、なってしまいました。(笑)
投稿: rina | 2007/05/08 03:08
rinaさんコメントありがとうございます。
私も本番中にジーンと来てしまいました。
やっぱり愛ですよ・・・いろんな意味で・・・
投稿: kumanomix | 2007/05/09 00:25
ミクシィから飛んできました。
KUMAさん、Gueenのライブレポートありがとうございました。
今回行きたいと思っていたのですが、なかなか夜家を空けられない事情で、断念。
でも、このレポートを読ませていただき、11月はなんとしても参戦したく、今から根回しを企んでいます。
ありがとうございました。
投稿: ノリリン | 2007/05/19 13:50