ショック!egword、egbridgeが消える・・
1984年にMacが登場すると共に設立され、Mac用の日本語入力環境とワードプロセッサを作り続けてきたエルゴソフトから「本日をもってパッケージソフト部門から撤退する」という発表がおこなわれました。
これによって日本語ワープロ「egword Universal 2」および「egword Universal 2 solo」、日本語入力環境「egbridge Universal 2」の3製品は姿を消すこととなります。
輸入品だったMacintoshが日本で発売されるにあたって1984年に日本語ワープロとして登場したのがEGWord。
そして1985年にはEGbridgeが日本語入力環境として登場し、EGWordとEGbridgeが日本語入力環境の中心という時代が随分続きました。
エルゴソフトの社長が米国のMacworld Expoへ行った際、EGWordを「エグワード」と発音されるのでEGWORDにロゴを変えた逸話などを思い出します。(2006年のユニバーサル対応と共にegwordと小文字表記となる)
Mac OSがメジャーアップデートし多くのソフトウェアが対応できていない状況でもegwordだけはいち早く対応する状況もMacユーザにとっては本当にありがたいものだった。
その後Mac OSの日本語環境も「ことえり」へと進化し、Microsoft WordやATOKなどのライバルが登場しても、デザイン業界などを中心に、根強い人気があったエルゴソフト製品でしたが、やはり採算のとれる状態ではなかったと言うことでしょうか?
いきなりの完全撤退で、24年にわたる日本語環境の歴史の一つが幕を下ろすこととなります。
本日の発表とはいうものの、すでにちょっと前から店頭在庫は姿を消しているようで、Amazonも在庫切れで再入荷予定無しとの表示になっています。
またApple Storeでは検索しても表示されなくなっていることから、突然の決定ではなく、この日に向けてエルゴソフトが準備してきたのが分かります。
エルゴソフトのトップページにはプレスリリースの文面が原稿用紙表示に縦書きで表示され、真の日本語環境を追求したegwordの幕切れに相応しいとも言えるかもしれません。
あまり多くは語られていませんが断腸の思いだったことは容易に想像できますし、さまざまなエルゴソフト商品を使ってきたユーザとしても大変ショックなニュースでした。
追記:
エルゴソフトと同じように日本のMac環境を牽引した松田純一氏のblog、Macテクノロジー研究所にも記事が載りました。
「エルゴソフト社のパッケージ販売終了発表を耳にして...」
コーエーがエルゴソフトの撤退に関してプレスリリースを出していますので新しいエントリーで紹介しています。
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