Macが売れない日本
またまたAYNiMacさん経由ですが、ビジネスソフト制作から完全に撤退することを決定したエルゴソフトの開発者の方のブログ「Cocoa を飲んで、ほっとして。」の最新エントリー「Mac の日本市場」で、日本でegwordのようなパッケージソフトが売れなかった理由を冷静に分析しています。(ここ7年間のMac販売台数の推移のグラフなどもありますので是非リンクをご覧ください)
日本市場はこの7年の間全く成長していないどころか縮小しているとさえ言えます。グラフの期間中World Wide の出荷台数が最も少なかった2003年4-6月期を基準にすると、北米は2倍、ヨーロッパはなんと3.1倍、直営店(Retail)は10倍、日本をのぞくアジア太平洋地域(Other Segments)でも3.3倍とiPod のヒットに比例して大幅に伸びています。
iPodの売り上げ増加に伴ってMacの売り上げは全世界で大きな伸びを見せているにもかかわらず、日本では全く伸びていないという現象は私も実感として持っています。
昔は多くの人がパソコンの選択肢としてMacという名前を知っていましたが、いまでは知っている人は激減。
本当に名前すら知らない人が非常に多いのに驚かされることがしばしばあります。
日本のMacユーザは高齢化が進んでいます。それこそ68kの時代からMacを使っているコアなユーザの買い替え、買い増しに支えられています。熱心なMac Fan の存在は世界中で共通ですが、日本以外の市場ではiPod を起爆剤に新しい若いユーザをうまく取り込むことができたのです。
たしかに、このような状況ではアプリケーションの新規ユーザを増加できるわけがありません。
ただし日本の場合は、単にMacが売れていないだけはなくパソコン業界全体の新規購買の需要が冷え込んでいるため、全社売れていないということが一般的に言われており、多分そのとおりでしょう。
なかなか辛い状況ですね。
ただ日本以外では全く売れなかったMDプレーヤーが、日本ではバカ売れしていたおかげで、iPodも最初は苦戦していたにもかかわらず、あの手この手の広報活動で若者の心をがっちりつかんだアップルジャパンのことですから、MacBook Airを起爆剤として頑張って欲しいと願うばかりです。
連鎖反応で他の会社も続々Macのソフト販売から撤退という事態になったら目も当てられません・・・
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コメント
> MacBook Airを起爆剤として頑張って欲しいと願うばかりです。
う~ん、、それは難しいと思う。
Air ってそう言う人をターゲットにしてませんよね。
日本では Windows版の Airと同じ構成のノートブック・タイプは全く売れてませんから。
投稿: なか | 2008/02/07 21:10