グイーン 2008年5月3日ライブレポート
毎年2回行われるQueenのお笑いトリビュートバンド「Gueen」のライブが5月3日に行われましたので毎度のことながら参戦してきました。
5月に行われるライブはマニアックなネタが多いというのが恒例になっており、今回は70年代特集。
タイトルも「〜戦慄の王女二世が心臓麻痺を起こしつつもオペラ座で華麗なるレースを観戦したというキラー・ニュースがジャズと共に世界に捧げられたという70年代のお話〜」というクイーンの70年代にリリースされた全アルバムの邦題をつなげたものになっています。
毎度のことながら凝ったタイトルでよく思いつくものですね。
過去のタイトルには「世界に棒」とか「オペラ座に寄る?」などの名作があります(笑)
会場のShibuya O-Eastは1階はオールスタンディング(2階は指定席)ですが、ほぼ満員で700人以上入っているでしょうか?
いつもの盛況ぶりです。
ステージはロゴが表示された白い幕で覆われており中は見えない状況。
【写真はすべてクリックで拡大】
いつもはクイーンのトリビュート系のBGMがかかっているのですが、今回は70年代の名曲がかかっています。
EL&P、Deep Purple、Yes、The Band、Doobie Brothers、Bostonなどに続いてポール・ロジャース率いるFreeのAll Right Nowが大音量でかかると場内から歓声。
曲が終わると同時に客席が暗くなりショウのスタートです。
Liarからスタートですがオープニングは、今回のタイトルがスクリーンに映し出され、
続いてLiarのカウベルと共にメンバーのシルエットが裏から投影。
さらにはフレディー波多江氏のが着物とらしき衣装で障子越しに舞を披露し、最後は着物を脱ぎ捨てます。
Liarの歌が始まるとスクリーンにはLiarの最初の四小節分の歌詞が表示されますが、その歌詞の行間には日本語で「もう少しで この幕が落ちます。落ちたら 大騒ぎしてください。」と解説が書かれており場内爆笑。
そして四小節が終わると幕が振り落とされメンバーの姿が現れるという趣向です。
凝ってますよね。
1 Liar
前が大きく開いたダイヤ柄のタイツに身を包んだフレディー波多江のおなかには「七十年代」とでっかく書かれています。
間髪入れず2曲続きます。
2 If You Can't Beat Them
3 Now I'm Here
Now I'm Hereでは、例によって「レ〜ロ」のお客さんとの掛け合い〜ロジャーさとしのドラムソロで終了です。
ここでMC。
「ハロービューティフォーピーポーの皆さん!お元気でした!」
「今日はこの雨を吹きとばさんばかりに・・・」と言いかけると客席から「雨降ってないよ」と言われ「え!?雨降ってないの?」で場内爆笑。
例によって腰の低いMCが笑えます。
「私をはじめメンバー一同今日に懸けてまいりました!そのパワーをお聞き頂きましょうか!・・・と言いつつしっとりした曲なんですけどね」
ということで次の3曲が演奏されます。
4 Killer Queen
5 Get Down, Make Love
6 Sleeping On The Sidewalk
Get Down, Make Loveでは途中の「Make Love〜Make Love〜Make Love・・・」というディレイの部分で歌詞が「Make Love→メイクラブ→メグロ・・・目黒」と変化し、続いて「恵比寿、渋谷・・・代々木、原宿・・新大久保、高田馬場・・・」と山手線の駅名になり、最後「Get Down・・・目白〜」というところでスパイク・山田のハリセンがフレディーに炸裂というネタ。
文字で説明するとわけわからないかもしれませんが、会場ではくだらなすぎて爆笑でした。
Sleeping On The Sidewalkは2ブライアン・慎也 井口"が甘く歌います。
なにせ英語ネイティブというのがすばらしいですハイ!
フレディーが黒のタイツに着替えて登場してMC。
フレディー・マーキュリーは45歳で亡くなったのですが、フレディー波多江さんも今年で45歳となり年齢が追いついてしまったそうです。
ライブの前は必ずダイエットをするそうですが、今年は70年代特集と言うことで、どうしてもタイツものが多くなるためかなりがんばらなきゃいけなかったため、コンニャクとシラタキでお腹を満たしていたとか・・・なかなか大変です!(笑)
つづいて2曲。
7 You're My Best Friend
8 White Man
ここでMC。
「いかがですか!70年代特集!今日はRadio Ga Gaはありません!」場内から「えーー!」の声。
「でもここからは70年代に生きてた人はきっと歌えてしまうそんなナンバーをお送りしましょう!」と続いて以下の曲。
9 Love Of My Life
10 Teo Torriatte
11 Keep Yourself Alive
12 The Loser In The End
Love Of My Lifeはほとんどフレディーが歌わなくても会場大合唱です。
The Loser In The Endはロジャー・豊田・さとしがボーカル。
とんでも無く熱のこもった演奏に会場大歓声。
ここでフレディーが白鷺衣装で登場。
「いいねー!ロジャーさとし!負けないようにしないと!」ということでピアノへ向かいます。
Save Meを弾き始めますが「あれ?これ80年代じゃん!」
もI Was Born To Love Youを弾き初めて「これはどう考えても80年代だよね?」
Play The Gameで「これもだなあ・・・」
Killer Queenを弾きだし「あれ?これは70年代でいいのか??」と言うとメンバーや客席から「さっきやったよ!」と突っ込みが・・・お客さんの突っ込みも見事です。
つづいてなんとMillonaire Waltzを弾き始め「これは?」と客席に問いかけると会場大歓声。
「でもこの曲むずかしくない?この後弾けないよ」とは言いつつモーガン竹中に演奏が引き継がれて演奏が開始されます。
13 Millonaire Waltz
とんでもなく複雑な曲ですが、すばらしい演奏。
これにはまいりました。
まさにLP完全再現です。
演奏が終わったら大歓声。
拍手がいつまでも鳴り止まない中、フレディーの「超〜練習しました!!」というMCでふたたび大歓声。
盛り上がったところでメンバー紹介。
「なにか告知とかある?」とフレディーが聞くと、「個人的なことなんだけどヘリコプターってバンドのライブがあるんだけど来てね。」「なんだか大物ゲストも来るらしいよ。」という各メンバーが同じ内容の告知ばかりで場内爆笑。
最後にフレディーが「私も個人的なことなのですがヘリコプターってバンドのライブにゲストで呼ばれました」と告知。
あんたがゲストかい!という感じのオチで場内苦笑い。
ここで毎年恒例のクイーンフェスティバルが11月に開催されることを告知。
ただAIDS撲滅のためのチャリティーイベントという位置づけで行ってきたクイーンフェスティバルだったにも関わらず、今年いっぱいで寄付先のフレディーマーキュリー協会が活動を休止するというニュースが伝えられ、会場はちょっとブルーに・・・
ここで気分を一新!
「みんなで歌える曲いきましょう!」というMCで次の曲。
14 Bicycle Race
15 She Makes Me
16 Father To Son
17 Tie Your Mother Down
Bicycle Raceでは恒例でチャリベルが客席に投げ入れられ観客とのセッション。
「さあ今日はゴールデンウィークと言うことで"鯉のぼり"でいきましょう。」ということで「やねよ〜り〜たーかーい、こいの〜ぼ〜り〜♪」のリズム(?)にあわせてチャリベルをならします。
なかなかむずかしく、お客さんも会わせるのに苦労しますが、成功して歓声。
つづいてのShe Makes Meはふたたびブライアンの見せ場となります。
ふたたびフレディーが登場してFather To Son、Tie Your Mother Downでは最後は会場と一体になり熱唱となり大歓声。
さらにたたみかけるようにエンディングに向かって突っ走ります。
18 It's Late
19 Seven Seas Of Rhye
会場大興奮のうちに終了。
ここからはアンコールです。
フレディーはシルバーのタイツスーツ。
20 Sheer Heart Attack
21 Good Company
22 Bohemian Rhapsody
Good Companyはふたたびブライアンが軽快にウクレレを弾きながら聴かせます。
そして定番Bohemian Rhapsodyへと続きます。
Bohemian Rhapsodyではロックパートで例によって銀テープが打ち上げられ、銅鑼の爆音で終わります。
ここからはアンコール2回目。
当然曲は以下の3曲。
23 We Will Rockyou
24 We Are The Champions
25 God Save The Queen
やっぱり70年代はいい!
もう満腹の2時間でした。
それにしても「80年代特集」なんてやったら今回の曲は1曲も演奏されないわけですから、クイーンの70年代の曲がいかにすごかったかがよく分かりますね。
鳴り止まない拍手の中、別れを惜しみつつ次回ライブを11月15日と約束してメンバーはステージを後にします。
過去もかなり有名なミュージシャンの方々が見に来てくださっていますが、噂では今回はゴスペラーズのメンバーやサエキけんぞう氏も見に来ていたとか。
サエキけんぞうブログ「グイーンを見てきました」
11月のライブはマニアックな曲をばかりに固まることなく、コアなファンでなくても楽しめる内容になっているのが普通ですので、まだ見たことのない人は是非ごらんあれ。
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