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2008/07/22

Rick Wakemanソロライブ

ジョン・アンダーソンの病気によって中止となったイエスの40周年ワールドツアーですが、このツアーに参加を表明していなかったリック・ウェイクマンが単独で日本に来るというのでビックリ。
どんな感じなのか半信半疑の中、Billboard OSAKAへ見に行くことになりました。

Billboard1 Billboard2

ステージ下手には、コルグのOASYSとローランドのFantomがセットされたキーボードスタンドが3組「コの字型」に置かれており、上手にはスタンウェイのセミコンが置かれているシンプルなステージ。

客電が落ちると、テープでCanon in D(いわゆるパッヘルベルのカノン)が流れ始めます。
「悲しいときー!」とか言ってはしゃいでいるうちにリック・ウェイクマン登場!

若いときはサラサラのブロンドヘアーにシルバーのマントで「ピアノの貴公子」とか呼ばれていましたが、さすがに年齢には勝てません。
かなりのメタボぶりにちょっとビックリ。

こんなに違う

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黒のズボンに黒のTシャツ、そして黒のロングコートと、真っ黒けの衣装なので多分多少細く見えているのでしょうが、おなかが出すぎでない?

Canon in D
オケに合わせてアコースティックピアノでカノンを演奏します。
演奏が終わると大拍手!

なにかのDVDで「日本人はLとRの発音の違いも分からない」なんて発言もあったリックなので、「どうせ英語わかんないんでしょ!」って感じでMCは無いかと思ったら1曲ごとに丁寧なMCが入ります。
しかも開口一番「日本語しゃべれなくてスンマセン」と会場を笑わせます。
なんだ・・・いい人だったんだ(笑)

続いてシンセブースでの演奏。
Catherine Howard(ヘンリー八世と六人の妻)
一人で弾いているとは思えない音色の多彩さに演奏が終わると拍手が鳴りやみません。

「イエスやストローブスやデビット・ボウイなど色々な人と演奏したけど、次はそんな中の一曲だよ」ということで、キャット・スティーブンスの雨にぬれた朝をアコースティックピアノで演奏。
Morning Has Broken(キャット・スティーブンス)

次はシンセブースへもどりイエスの曲を2曲メドレーです。
「歌わないよ」というMCで会場爆笑。
And You And I(YES 危機)〜 Wonderous Stories(YES 究極)

次は地底探検ー完結編から。
続編が発売されていたというのは知りませんでした。
「演奏はオーケストラの代わりにKARAOKEでやるね」というMCのとおりオケ部分がテープで流れアコースティックピアノで合わせます。
The Dance Of A Thousand Lights(地底探検ー完結編)
ただカウントもなくいきなり始まるので最初の数音は間に合わないのはご愛敬って感じでしょうか?
ただ個人的にはオリジナルの地底探検からやって欲しかったです。

次はヘンリー八世からパイプオルガンの曲。
Jane Seymour(ヘンリー八世と六人の妻)
やっぱりヘンリー八世は盛り上がります。
音的にはミニムーグが欲しかったです。

次はまさかのABWHの曲!
しかもアコースティックピアノでのプレイです。
The Meeting(Anderson Bruford Wakeman Howe)
ピアノアレンジが秀逸で癒されました。
ジョージ・ウィンストンの曲みたい。

「次は難しい曲だよ」というMCのとおり複雑な展開の上、超早弾きの曲。
Merlin the Magician(アーサー王と円卓の騎士)
ABWHで来日した際にもソロコーナーでやったのでおなじみですが、早引きパートは衰えなく強烈。
この曲に限ったことではないのですが、リックは目をつぶって眉間にシワを寄せ、早引きになると身もだえしながらプレイするのですが、昔の貴公子の姿ならまだしも現在のメタボなリックは見た目にきついなあと・・・(^^;)
でもプレイは本物。
終わったら拍手が鳴りやみません。

次はリックのソロとしては一番有名な曲をアコースティックピアノでプレイ。
Catherine of Aragon(ヘンリー八世と六人の妻)
アレンジもかなり変わっていました。
かなり荒々しいプレイです。

最後はなぜかビートルズのカバーです。
Help 〜 Eleanor Rigby(ビートルズ)
ヘルプは幻想的な音色でしっとりと、エリナー・リグビーは中近東っぽいイメージで荒々しくプレイ。
リックの別の一面といったところでしょうか?

アンコールにこたえて、再登場後、
「次の曲はみんなが知らない曲だから間違えてもばれないよ」ってなMCのとおり知らない曲。
サーカスの曲と紹介していたような・・・
曲目不明
アイルランドっぽい香りがする、カーニバルのイメージの曲でした。
あっという間の1時間という感じです。

実は18日の2ndステージと、19日の1stステージの2ステージを見たのですが、楽曲は2日間とも同じだったものの、2つのプレイはかなり違ったと言えるでしょう。
初日は多少の緊張感に包まれてとぎすまされた感じの演奏で、2日目はリラックスした感じの演奏という感じ。
リラックスしすぎて、2日目はかなりミストーンやリズムの揺れが目立ちましたが・・(^^;)
初日と2日目の違いと言うより、1stと2ndの違いなのですかね?
お客さんは初日の方が全然少なかったのですが、1曲終わる毎にリックがMCのタイミングに困るほど長い拍手だったので、こうした盛り上がりも影響があったのかもしれません。

ところで会場ではリック・ウェイクマン持ち込みの譜面6種と、DVD2種、ベスト盤のCDが販売されていたのですが、これらを購入するとリックのサインがもらえるというので私と妻も購入。
写真は妻のですが、一人一人名前まで書いてくれるんですね。

Sign

サイン中、妻には色々話しかけていましたが、私にの番になると無口に・・・リックも男だなあと・・(笑)
私は74年に、リックがロンドン交響楽団を率いてイギリスのクリスタルパレス(野外劇場)で行った地底探検のライブに行ったので、そのことを告げると、態度が豹変「え!本当?でも随分前だから君は赤ん坊だったんじゃないの?」って・・・
日本人は若く見えると言いますが、歳を言ったら驚かれてしまいました。

何度もイエス脱退したリックですからもっと気むずかしいのかと思っていましたが、とても気さくでサービス精神旺盛な方でしたね。

リックは巨大なお腹が心配なものの、キーボードのプレイを見る限り、まだまだ現役!
次回の来日も期待しちゃいます。

一応セットリストをまとめると以下のとおり。

1. Canon in D
2. Catherine Howard
3. Morning Has Broken
4. And You And I ~ Wonderous Stories
5. The Dance Of A Thousand Lights
6. Jane Seymour
7. The Meeting
8. Merlin the Magician
9. Catherine of Aragon
10. Help ~ Eleanor Rigby

Encore
11. 曲目不明

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コメント

こんにちは。はじめまして!
私も昨夜見てきました、リックウェイクマン。
圧倒されて帰ってきました。
ものすごかった~
まさかジョーク入りで解説が入るなんて意外でした。
サイン会参加されたのですね。
こちらでもやってました。宝物ですね。

投稿: sugi | 2008/07/23 22:34

コメントありがとうございます。
亀レスにも程がありますよね。
申し訳ないです。
何かのDVDで日本公演を終わって「こんなLとRの発音の違いも分からない国で演奏するなんて!」って愚痴をこぼしていたので、日本嫌いで、気むずかしい人かと思いこんでいました。
そんなものでライブもサイン会もメチャクチャ気さくなのでかなりビックリ。
うれしかったなあ・・・

投稿: kumanomix | 2008/09/04 22:09

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