The Who大阪公演2008
以下ネタバレですのでこれから行く方はご注意を。
2004年にロックオデッセイで初来日を果たしたものの単独公演は行っていなかったThe Whoが、ついに初めての単独公演を行うというので、大阪城ホールに行ってきました。
まさに最後の大物と言えるでしょう。(他に来日していない大物っていましたっけ?)
れいによって、入り口前のグッズ売り場で、グッズ買おうとしたらパンフレットもTシャツも品切れで入荷待ちということで買えず・・・とりあえず売り場にストックしておいて欲しい・・
結局帰りにゲットしました。
大阪城ホールって今まで1階席ばかりでアリーナ行ったこと無かったのですが、アリーナから見ると意外に小さく感じます。
今回はアリーナの中央よりちょっと後ろ目の、ちょうどミキサー席の横ぐらいですが、ステージもよく見える席でした。
7時15分ぐらいに客電が消え、メンバー登場。
1曲目から音もすばらしく、演奏も正確で、ロジャー・ダルトリー声でまくり・・・
でもなんだか頭の中がクリアというか・・・妙に冷静というか、堅いというか・・・
私だけでは無く、会場全体が最初緊張していたのか、ノリノリというにはほど遠い雰囲気で「今日は楽しめないのでは?」とちょっと焦りましたが、そんな状態も最初だけ。
なにせのっけからロジャー・ダルトリーは全くセーブすることなく歌い、惜しげもなくマイクを回しまくり、ピート・タウンゼントは風車のように腕を回してギターをかき鳴らしまくり・・・
この、まさに伝説どおりの状態を見ているうちに徐々にエンジンがかかってきたのか、テンションが高くなってきました。
ピートの演奏スタイルは本当に見ていてほれぼれ・・・よく空振りしないものです。
ステージの背面にはスクリーンがあって映像が映し出されるのですが、これがやっつけ仕事丸出しのヘッポコ映像・・・
加えて照明も機材の割にいまいち・・・
ひょっとするとこの映像があったから最初楽しめなかったのかもしれません。(これから行く方はあまり画面見ない方がよいです)
The Whoのイメージって「ギター壊すような過激なアクションと、爆音!」というのが一般的ですが、実際CD聴くと繊細な曲が多く、これらの曲でどうやって盛り上がるのかいまいち分からなかったのですが、実際にステージ見てその圧倒的なダイナミクスには驚かされました。
すごいメリハリのつけようで、盛り上がる部分は過剰なほどのギター+シャウトなのです。
ちょっと説明しづらく、こればかりはライブを見なければ体験することはできません。
今までのThe WhoのライブアルバムやDVDはいろいろありますが、あれらは実際のライブのすごさをなにも伝えていないと断言できます。
The Who強烈です。
まだ東京終わっていませんので、行ける方は是非生で見るべきです。
とりあえず大阪のセットリストは以下のとおり。
I Can't Explain (My Generation:1965)
The Seeker (Meaty Beaty Big and Bouncy:1971)
Relay (Single:1972)
Fragments (Endless Wire:2006)
Who Are You (Who Are You:1978)
Behind Blue Eyes (Who's Next:1971)
Good Looking Boy (Then and Now:2004)
Sister Disco (Who Are You:1978)
Baba O'Riley (Who's Next:1971)
Eminence Front (It's Hard:1982)
5:15 (Quadrophenia:1973)
Love, Reign O'er Me (Quadrophenia:1973)
Won't Get Fooled Again (Who's Next:1971)
My Generation (The Who:1965)
Encore------------------------------
Pinball Wizard (Tommy:1969)
Amazing Journey〜Sparks (Tommy:1969)
See Me, Feel Me〜Listening To You (Tommy:1969)
Tea & Theatre (Endless Wire:2006)
ニューアルバムからの曲はCDを完璧に再現しています。
Who Are YouやBaba O'Rileyなどは盛り上がりまくり。
Love, Reign O'er Meはちょっとジーンと・・・
My Generationでは聞けないと思っていたベースソロもちゃんと再現されていました。
Won't Get Fooled Againではギターが出ないトラブルなどもありましたが、会場歌いまくり。
Pinball Wizard〜See Me, Feel Me〜Listening To Youは本当に気持ちよい流れになっておりすばらしかった。
最後は2人だけでTea & Theatreをしっとりと演奏して終了。
約2時間弱のライブでした。
今回のメンバーは以下のとおり。
Roger Daltrey(Vo)
Pete Townshend (G)
Pino Palladino (B)
Zak Starkey (Dr)
John 'Rabbit' Bundrick (Key)
Simon Townshend (G)
なにせドラムのKeith Moonが78年に、ベースのJohn Entwistleが02年に他界してしまったため、昔のままのザ・フーとは言えないわけですが、ドラムのリンゴ・スターの息子も本当にキース・ムーンっぽくがんばっていましたし、良いメンバーを集めたと言えるでしょう。
ただ、ステージ上のモニターはトラブっていたようで、ピートがいらいらしたり、ツバはいたり・・・さすが不良老人!
MCもそんな状態を反映したものだったようですが、英語力のなさと訛りで聞き取れませんでした(-_-;)
ロジャーも明らかに初っ端から張り切りすぎたのか、後半かなり喉がやられている雰囲気で「明日の横浜大丈夫か??」って心配になってしまいます。
そんな状態だったら演奏悪そうなものですが、やたら良いから不思議です。
今回はどうしてもスケジュール的に無理だったのですが、もう一回聞きたい!!
またの来日を期待します。
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