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2009/01/26

Monster Beats Tour by Dr. Dre インイヤーヘッドホン使用レポート

iPod用の出力ケーブルなどで有名なオーディオメーカーMonster Cable Products, Incと、Eminemを世に出したことでも知られるヒップホップ界の重鎮Dr. Dre(ドクター・ドレー)がタッグを組んで作り上げた、ノイズキャンセラー内蔵のヘッドホンBeats by Dr. Dre Studio High-Definition Headphones From Monsterと、カナル型ヘッドホンBeats by Dr. Dre Tour High Resolution In-Ear Headphones From Monsterが話題になっています。

カナル型のTour日本でのリリースは不明だったのですが、つい先日、日本のオンラインApple Storeでの販売が開始されたので発作的に購入してしまいました。
Apple Store:Monster Beats Tour by Dr. Dre インイヤーヘッドホン

さっそくチョコっとレポートしてみましょう。

外見レポート

パッケージはご覧の通り非常に凝った作りになっており、iPodやiPhoneのユーザーを意識しています。(写真はすべてクリックで拡大)
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すべて金属製の堅牢なユニットは音質面で有利なだけではなく、リッチなデザインです。

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平たい形状のケーブルは伊達ではなく、非常にしなやかでスルスルした感触。
グルグルっと丸めて収納しても、絡まることなくすぐに使用することが出来ます。
よく考えたものです。
それにしても赤い平ケーブルは目立つ目立つ!

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耳の形に合わせて5種類のイヤーピースの中から好みのものを選択することが可能となっています。
いろいろ試した結果、私は最初からついているものがしっくり来るようです。

(右側の写真はイヤーピースを外した状態)

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第一世代のiPhoneにも接続できる小型のプラグ。

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キャリングケースは結構ショボイですが出し入れはしやすいです。

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使い心地は?

SHUREのように耳の後ろから回して装着したり、B&Oのように耳かけ式のフックがついているものは、頻繁な着脱には向かずイライラするものですが、Beats Tourは着脱に関してストレスフリー。
あえて難を上げると、表示が大きくないので、LとRのドライバーがどちらかわかりにくいぐらいでしょうか?(すぐ慣れます)
平たいケーブルというのは違和感あるかと思いましたが、ケーブルが絡まらないのはありがたく、一度使い始めると他のヘッドホンが使えなくなるほどです。
遮音性も高く、カナル式にしてはケーブルのタッチノイズも少ないのがうれしいかぎり。
音漏れも少ないので、電車の中でも気兼ねなく使用できます。

肝心の音質をチェック

ヒップホップ界でもっとも有名なプロデューサーの一人と言えるDr. Dreが開発に協力したと言うことで、どんな派手な音かと身構えて試聴したのですが、拍子抜けするほど素直な音で逆にちょっとビックリ。
音作りはスタジオモニター的で、かなりレンジが広いと言えるでしょう。
超ハイエンドから、重低音まで幅広いレンジを、フラットにカバーします。

iPhoneに付属しているようなApple製のヘッドホン、Bose in-ear headphones、私のリファレンスヘッドホンSONY MDR-Z500などと比較してみましたが、AppleやBOSEのヘッドホンが100Hz〜200Hzをブーストすることで厚みを出しているのに対して、Beats Tourは比較的ローまでフラットなのでモコモコ感が無く、さらに60Hzぐらいまで再現しているのでしっかりした重低音の再生が可能となっています。
大口径のヘッドホンSONY MDR-Z500よりもローエンドの再現性は高いと言えるでしょう。(MDR-Z500がシャキシャキ過ぎるのですが・・・)
さらに立ち上がりが早いのでパッシブな音の再現性も高いなど、ほぼスタジオモニターのクォリティーと言えます。

あまりに再現性が高いので、細かいノイズやサンプリングもののアラまでクリアに再現してしまうのはただただ驚きです。

ただ商品解説に

  サウンドチェック機能に対応
  iPodのサウンドチェック機能では、全ての曲が同じ音量レベルで再生
  されるように自動調整されます。
  Beats Tourの高効率ドライバーユニットは全ての音を忠実に再現します。

という記述があるのですが、なにがどう対応しているのか不明です。

スタジオモニターというと「プロが使うものだから良いもの」と思われがちですが、悪く言うと特徴のない音とも言えます。
赤いケーブルと今までにないスタイルに惑わされて衝動買いすると、あまりに普通なのにショックを受ける人もいるかもしれません。
しかしオーディオメーカーとしてのMonster社と音楽制作者としてのDr. Dreが、ひたすら真面目に音を追求して作り上げた、正統派のヘッドホンと言えるでしょう。

これで1万5千円というのは個人的にはお買い得でした。

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サウンド」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
詳細レビューありがとうございます!

今は、SHUREのイヤフォンを使っています。気に入っている点はノイズキャンセルなしに高い遮音性があるからです。ただ、自分の耳の形がほかと違うので、耳の後ろに回す装着方法だけが気に入りません。

このイヤフォンなら、その点解消されるので気になります。SHUREと比較して、遮音性が遜色ない、もしくはそれ以上なら欲しいところです。

投稿: | 2009/02/05 09:36

コメント有り難うございます。

SHUREのE2cを持っており、この時も聞き比べていますが、レンジの幅広さは比較になりません(まあE2cって下位モデルですから比較しちゃダメなのでしょうが・・・)
ケーブルのタッチノイズもE2cより少ないです。
個人的には耳の後ろにケーブル回さなくて良いだけでありがたいと言えます。

参考になればなによりです。
今後とも宜しくです。

投稿: kumanomix | 2009/02/05 09:48

レスありがとうございます。

SHURE イヤフォン購入当初は、耳掛けの儀式が格好よく思えましたが、だんだんと面倒になりますよね。

真っ赤なケーブルのインパクトも大きいし、"Monster Beats" 試してみようかと思います。

投稿: | 2009/02/05 13:22

この記事よんで興味を持ちAppleのネットストアで購入してみました。
使って一週間・・・イヤーピースをはめる筒の部分(説明が難しい・・・)の部分が外れてしまいました。

何度かイヤーピースの取り外しをしていたときからカタカタしてたので「なんだ?」と思ってたんですが。
外れてわかったんですが、接着剤(らしきもの)でくっつけてあるだけのようです。

それでさっそくAppleに問い合わせしたところ、初期不良として交換してもらえることになりました。

よかったよかった。

気に入っていたのにしばらくの間、お別れです・・・

投稿: Jun | 2009/02/10 22:35

>レスありがとうございます
どういたしまして。
耳かけ式、携帯が鳴ったときとか、何か話しかけられたときとか、キオスクなどで買い物したくなったりとか・・・1日ヘッドホン付けてウロウロしているとかなりの脱着がありますので、私も最近は耳かけ式は敬遠しています。
音色はいかがですか?
もしお役に立てたのでしたら幸いです。

投稿: kumanomix | 2009/02/14 15:38

>Junさん
コメントありがとうございます。
ちょっと亀レスになってしまいました。

なんと!!
ヘッドホンの初期不良って、ものが小さいだけにいろいろありそうですが、実際には今まで聞いたことありませんでした。
あるんですねえ・・・
金属ケースの密閉が悪いと音も変わってきてしまうはずですから深刻です。

交換できて良かったですね。
情報ありがとうございました!
私も覚えておかねば・・・

投稿: kumanomix | 2009/02/14 15:45

はじめまして!
shureのE4Cを愛用しているのですが断線しかけていてもう余命が短い状態です・・・保障期間が2年だったんでこれまでの断線したときは無償交換できたんですが、期間も過ぎてしまいそろそろ買い替えかなと思っています。
そこでMonster Beatsを考えているのですが、shureと比べて遮音性はいかがでしょう??僕はshureを使っているにもかかわらず音質のことはほとんどわかりませんwまさに豚に真珠です。shureの気に入ってるところは危険なくらいの遮音性なので、ここが抑えられてればこのイヤホンもいいかなと思うのですが・・・よろしければ教えてください!

投稿: TOMO | 2009/02/27 23:43

>TOMOさん
初めまして。
またまた亀レスやってしまいました・・・すいません。
E4Cでしたら遮音性は同じぐらいという感じです。
シュアーよりも着脱やケーブルの取り回しなどが全然楽ですから使い心地もよいですよ。

投稿: kumanomix | 2009/03/25 00:51

先日、Monster Beats Tour by Dr. Dre インイヤーヘッドホンを購入しました!
いままではipodについてきたイヤホンを使用してきましたが、ネットでこのイヤホンに一目ぼれしてしまい、即購入。
音質が良いと書いてあったので届くのを楽しみにしていました。
早速使ってみると、ipodのイヤホンに慣れていたせいか、最初、少し違和感がありました。
それに、プラグを少し触るだけで音が聞こえにくくなってしまい(プラグをちょっとだけさして聞いている感じ)不良品かな?と思いました。
でも、1日たって再びいじってみると、治っていました。
最初あった違和感も、使っているうちに消えていきました。
やっぱり、「慣れ」というのが必要だったんですね。

デザインのほうは文句なし!
すごく気に入っています。
これから何年か愛用していきたいと思います!

※「プラグを少し触るだけで音が聞こえにくくなってしまう」という方が他にもいたら教えてください!

投稿: Tab | 2009/09/17 21:01

>Tabさん
コメントありがとうございます。
Beats Tourが良いので私も別のヘッドホンに浮気することなく楽しむことができています。

プラグの件ですが、確かにちょっと挿しにくいように感じます。
刺さっていると思っても実は浮いていてちょっと力を入れるともう少し刺さるということがありえます。
プラグを奥まで挿してみてください。
ちゃんと刺さると音が途切れると言うことはないようです。

参考になれば幸いです。

投稿: kumanomix | 2009/09/19 10:24

私もMonster Beats Tour by Dr. Dre使ってます。
きしめん型のコードはかなりすぐれものだと思うのですが、よくよく考えてみると
コードへの負荷が2方向に集中してしまいませんか?

1代目はコードが断線してしまいました・・・
しかし、あの3連フランジは1度味わったら離れられず・・

もう1台購入してしまいました

iPodで使用しているんですが、持ち運びの時など付属のキャリーケースを使用していますか?

投稿: と | 2010/04/10 21:50

「と」さん、コメントありがとうございます。
平型コードは妙な癖をつけると断線しやすくなると思われます。
私は移動時は耳に挿しっぱなし、バックに入れるときは筒状に巻いて付属のケースに入れています。
付属のケースにはiPhone用のヘッドホンも入るので便利。
最近iPhoneのコントロール機能やマイクが搭載されたMonster Beats Tour by Dr. Dre インイヤーヘッドホン with ControlTalkもリリースされたのでちょっと職種が動いています。(笑)
http://store.apple.com/jp/product/TX120LL/A?fnode=MTY1NDA1MA&mco=MTU3MTU5MDg

投稿: kumanomix | 2010/04/12 22:15

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