MacBook Airで真っ青
つい先日、とあるセミナーで講演することになりました。(以下長文)
Keynoteを使用して発表するとき、私はビデオミラーリングではなく「発表者ディスプレイ」を使用します。
「発表者ディスプレイ」を使用すると、プロジェクターにはスライドを、手元のMac画面では、現在および次のスライド、現在および経過時間、発表者用ノートが表示されるので、非常に具合がよいのです。
結構、力を入れてKeynoteでスライドを作成していましたが、初めて解像度1280×720ピクセルのHDムービーを貼り付けて使用するため、魔が差してしまいました。
発表用に使用するMacBook Airをプロジェクターに接続するためのApple Mini DVI-VGAアダプタをバッグから出し、MacBook Airに外部モニターを接続して重い動画がちゃんと再生できるかをテストして見たのです。
テストは無事終了!
初期型のMacBook Airなのでグラフィックスは非力なはずなのに、2画面でもHDを楽々再生できるのはたいしたものです。
明け方近くまでバタバタしていて思考力も弱っていたのでしょう。
朝になって新幹線に乗り新横浜に向け走り出したときに気づきました。
「Apple Mini DVI-VGAアダプタってバックに戻したっけ!?」
テストに使ったまま入れた記憶がありません。
バックを探すとはやり無い・・・
MacBook Airは変換アダプターが無いと絶対に外部出力をさせることが出来きないばかりか、アダプターの現地調達はほぼ絶望的なので、このようなことがないように専用の小物入れに入れてバックを変えた際、必要なくても移し替えるようにして、かなり気をつけていたのですが、余計な慎重さが災いしました・・・
バッグにはApple Mini DVI-DVIアダプタは入っているのですが、このアダプターはデジタル出力しか持っていないDVI-Dなため、DVI-VGAの変換ケーブルを使用することが出来ません。
現地のプロジェクター(というより映像屋さんのスイッチャー)がデジタル受けられるとは思えません。
幸いのぞみはN700だったのでインターネットに接続していろいろ検索しましたが良い知恵が出てきません。
ただ新横浜にビックカメラがあることが分かったのでここにかけてみることにしました。
新横浜に着いたら即ビックカメラのMacの売り場へ!
最近の家電量販店でMacの売り場が普通にあるのは良い時代になったものです。
しかし売り場で探すと、他のケーブルはあるのに肝心のApple Mini DVI-VGAアダプタだけが品切れ・・・ただここで最近よく見かけるUSBのグラフィックスインターフェースが目にとまりました・・・いけるかも!
ということでいろいろ売っている中で唯一使用環境にMac OS Xの記載のあるI-O DATAのUSB-RGBという商品を購入し会場へ。
会場に着いたらディスプレイを手配してもらい接続・・・でも絵がでません。
よく見るとドライバー用のCD-ROMが付いているじゃありませんか!
あちゃー!・・MacBook Airはドライブ付いていませんし当然持っていません。
そこでドライバーCD-ROMをWindowsマシンで読み出してUSBメモリーにコピーしてくれるという申し出があり、お願いしたのですが、案の定Mac用のドライバーはMac用にフォーマットされた領域に書いてあるためWindowsマシンではコピーできません。
後はI/Oデータのサイトからダウンロードするしかありません。
インターネットに接続できる場所もないとのことなので、FOMAでパケット接続を試みるも失敗。
仕方なく64kでの接続を試すと成功しますが、遅い!!
刻々と時間は過ぎていきます。
このままでは本番の開始時間に間に合いません。
そこで、ダウンロード中のMacBook Airと携帯を持って移動し始めたところに、主催の運営スタッフが来てくださり「MacBook Air用のアダプターを映像スタッフが用意している」とのことでビックリ。
にわかに信じられなくて映像スタッフに聞いたところ「忘れる方が多いので、ややこしい変換アダプターならあらかた持っていますよ」というお言葉・・・なんと優秀な・・・
はっきり言ってこんな映像屋さんは一握りだと自信を持って言えます。
本当に運が良かったのだと思います。
そんなこんなで無事セミナーを完了した次第です。
もちろん最悪Windowsでセミナー行えるように、ムービー部分のスライドを省いたPowerPoint用のデータも持っていたので最悪それで対応は出来ましたが、やはりKeynoteでちゃんとやりたいですよね。
私もかなりの修羅場をくぐっているつもりでしたが久々に焦りました。
ちなみに購入したUSB-RGBを帰宅してから試してみたところ、表示することはしますが、非力すぎてKeynoteのトランジションはコマ落ちしまくり、動画部分に関しては真っ黒な画面で表示できませんでした。
あぶないあぶない・・・
このブログを見てくださっている方はMacでプレゼンする機会が多いと思いますが、現在販売しているMacBookでアダプター無しでVGAに接続できる製品はありません。
皆さんもプレゼンの際には「気をつけなはれや!!」
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コメント
Macのアダプターっていろいろ種類があってややこしいですよね。
自分も外部ディスプレイ用にApple Mini DVI-VGAアダプタを使ってますが、最初使う時はDVI出力用があったり、新しい規格のMini DisplayPort用があったりして迷ってしまいました。
とにかく、スタッフの方が所持していてよかったですね。
投稿: so-ta | 2009/05/18 01:47
>so-taさん
コメント有り難うございます。
昔のPowerBookもDVIコネクタだったために変換ケーブルが必要でした。
考えたらすんなりVGAに接続できるノートタイプのMacって大昔の一握りしかないかも・・・
その映像やさんは小型のVAIO用とかも含めてMacもWindowsもとりまぜずらっと変換アダプターを机に並べていましたし、Macの「発表者ディスプレイ」の設定方法なども全部分かっていました。
いつもあんな映像屋さんだったら安心なのですが、そうは行かないんですよねー。
投稿: kumanomix | 2009/05/18 08:58