EL&P 一夜限りの再結成レポート
なんかあっという間に大晦日になってしまって今年も終わろうとしていますが、先日「個人的10大ニュース」に1位にしておきながら、渡英後の忙しさで全くライブレポート書いてなかった為、いまさらですが、ちょこっと回想などを書いておきましょう。
2009年の年末になって、2010年に エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer = EL&P = ELP)が結成40周年を記念して、High Voltage Festivalというイギリスの夏フェスで一夜限りの再結成を行うというニュースが流れてきました。
個人的には夏フェスとか疲れるから嫌いなのですが、ELPの再結成ということで参戦を決定。
High Voltage Festivalは、プログレ、ハードロック、メタルあたりのブリティッシュロック全盛時代の音楽が中心の年寄りのための野外フェスティバルです。
第一回となる2010年は、7月24日、25日の2日間、ロンドンの中心から地下鉄で20分ぐらい郊外にある、Victoria Parkというデカイ公園で開催されました。
ステージは3つで、メインステージの外にプログステージ、メタルハンマーステージがあります。
個人的にはメタル中心のメタルハンマーステージはどうでも良いのですが、大物が出るメインステージと、バリバリのプログレバンドがドンドン出てくるプログステージの2つで見たい物がかぶりまくりなのと、2ステージの距離が1キロぐらい離れているので、年寄りのためのフェスティバルと言いつつ、なかなか過酷です。
↓これがプログステージ。
小ぶりですが密度が濃いです。
↓これがメタルハンマーステージ。
写真では準備中ですが、今現在人気のバンドが出るためプログステージよりデカイです。
↓これがメインステージ。
当然一番デカイし人も集まるのでスクリーンが設置されています。
今現在寒波が来ている英国ですが、今年の夏は日本と同じ猛暑。
ステージ間の移動や立ちっぱなしの状態は、年寄りにはなかなかきつい物がありましたが、多くのバンドを見ることができるうれしさでなんとか乗り切ります。
↓Focusなんてレアな(まだやってたの!?)バンドもでたり、
↓相変わらずスタイルが変わらないZZ Topとか
↓現代を代表する若手プログレグループのTRANSATLANTICとか
↓そのほか、会場ではイエスやASIAのイラストで有名なロジャー・ディーンがMCをしたり
↓イエスのキーボードのリック・ウェイクマンがお客さんとして歩いていたり
さすが英国、珍しい光景にも出会えます。
野外のフェスティバルともなると、トイレが心配ですが、トイレコーナーは男女共用にもかかわらず、男性の小便器が立ちション状態で目がテンに・・・
個室それほど酷い状態ではなかったですが、私はVIPチケットを購入していたので、かなり綺麗なVIP用仮設トイレが使用できラッキー(笑)
フェスティバルの締めくくりはいよいよELPの登場です。
ステージ上にはトレードマークのモジュラーMoogが設置され、会場が熱気をおびてきます。
観客の中にいるとどのぐらい人が集まっているのか分からないのですが、ステージサイドのディスプレイに映し出された観客席の様子はこんな感じ。↓
さすが本国!人気ありますね。
Emerson, Lake and Palmer!の紹介と共にショウのスタートです。
エマーソンの手の手術などの影響などもあるのか、最初はちょっとたどたどしい雰囲気もありましたがすぐに持ち直して本調子に!
カールは相変わらずセットが多いです。
一番心配していたのは高木ブ・・いやグレッグ・レイクだったのですが、ちゃんと声が出ていてビックリ。
体型からかなり悲惨なことになるのでは無いかと思っていたので、嬉しい誤算です。
いや本当にすばらしい。
セットリストは以下のとおり。
Take a PebbleのピアノソロからTarkusへと続く、メドレーは新しい雰囲気。1. Karn Evil 9: 1st Impression, Part 2
2. The Barbarian
3. Bitches Crystal
4. Knife Edge
5. From the Beginning
6. Touch and Go
7. Take a Pebble
8. Tarkus
9. Farewell to Arms
10. Lucky Man
11. Pictures at an Exhibition
Encore:
12. Fanfare for the Common Man/Drum Solo/Rondo
エマーソンのリボンコントローラーソロではリボンコントローラーが火を噴き、ロンドではお約束のカール・パーマーがシャツを脱ぎ、ドラムソロ。
ドラム台が360度回転します。

演奏も佳境に入り・・・

ついにエマーソンのハモンド倒し、逆引き、ナイフ差しといった初来日時に暴動で中止になり見損なったプレイを目に焼き付けることができました。

いやーすばらしかった!1時間半のステージはあっという間でしたが、まさにELPのエッセンスが凝縮されたステージでした。
60過ぎてプログレなんて偏屈な音楽やり続けているのにこれだけ人を集められるってすごいとしか言いようがありません。
この後エマーソン&レイクという2人プロジェクトで来日予定が、病気のため中止となりましたが、健康に気をつけて頂きたいものです。
●オマケ:会場での食事
非常にたくさんの屋台が出ており、見た目的には美味しそうに見えるのに実際口にすると「!?」って感じの物ばかりでした。
イギリス名物ミートパイ

肉をパンに挟む系。店によっていろんな種類がありましたがどれもイマイチ。

まあ、美味しいわけがないのですが、食べてみたらやはり・・

なにせ食に関しては評判の悪いイギリスです。参考までに、ホテルの朝ご飯がこんな感じ。

ロンドンのレストランで食べたお昼ご飯がこんな感じ・・・って一緒やん!

でもって今回の旅で一番美味かったのがこれ!

どこでも売っていて、外れ無し!
こんな美味いビールを造れる国民がどうして食事に関しては味音痴なのか理解できません・・・
ってなことで、今年の宿題完了!
来年も皆さんにとって良い年でありますように!
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