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2011/06/22

Final Cut Pro X、Motion 5、Compressor 4発売開始

4月に開催された世界最大の放送機器展、NABにおいてスニークプリビューが行われたFinal Cut Pro Xですが、6月22日の夜にMac App Storeにて突然発売開始となりました。

6月にリリース予定とされていましたから今回の発売は予定どおりと言うことになります。

AppStore001.jpg

4月の発表時、価格は$299ということでしたが、実際の価格は日本のMac App Storeにおいて¥35,000(USでは$299.99)での発売です。

こんなご時世と言うこともあり円高は考慮されていない価格設定のようですが、それでも以前のFinal Cut Studioのことを思うと驚くべき安さですね。

さらに同時に発売されたMotion 5Compressor 4はともに¥5,800という激安ぶりです。

以前のFinal Cut Studioに同梱されていたアプリケーションは、MotionとCompressor以外発売されておらず、ちょっと確認したところ、Soundtrack Proと同様の機能は搭載されているように見えないことから、今回は単純に割愛されているようで、今後発売となるのかもしれません。


ところで、まだダウンロードしてちょっとしか触っていないのですが、現時点で以前のFinal Cut Pro 7のプロジェクトファイルを読み込むことができずにいます。

iMovieのプロジェクトをそのまま読み込むことはできるようですが、未確認ながら以前のプロジェクトを読み込む方法は現時点で無いかもしれません。

ただ正直、FCPXはプロのためのツールなので過去の資産を全部パーにするようなことは無いと思うので、私の早合点であることを祈ります。


まだ、Final Cut Pro Xをちょこっと触っただけですが、第一印象は「ものすごく複雑になったiMovie」という感じ。(見たまんまですいません…)

FCPを長年使っていてiMovie触ったことがない人はモニターが1画面しかないとか、根本的な部分でかなり戸惑うと思いますが、ちょっとした編集にiMovieを使ったことがある人ならすぐに慣れるでしょう。


今回のリリース直後にソフトウェアアップデートにより以下のアップデートが行われました。

Mac App Storeからだと容量が大きくなりすぎるので分割したということかもしれません。

●Final Cut Pro X 補足コンテンツ

・1300 以上もの著作権フリーのサウンドエフェクト。
・オーディオエフェクトSpace Designer プラグイン用追加プリセット。

●Motion 5 補足コンテンツ

・Motion テンプレート。
・Motion ライブラリコンテンツ:アニメーション、背景、テンプレートメディア、サンプルプロジェクト、版権フリーの静止画像。
・Motion ヘルプの例やチュートリアルで使用するサンプルメディア。

●ProApps QuickTime ビデオコーデック ・Apple Intermediate Codec

・Apple ProRes
・AVC-Intra
・DVCPRO HD
・HDV
・XDCAM HD / EX / HD422
・MPEG IMX
・非圧縮 4:2:2

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Apple/Mac」カテゴリの記事

コメント

いつも楽しく拝見しております。Final Cut Pro Xが発売されましね。私はいつもiMacのBootCampのWin7 64bitにてPremiere Pro CS5で趣味程度のビデオ編集しています。

マックユーザーなので、以前にFinal Cut Express 4を使用してみた所、家庭用ビデオカメラにてハイビジョン撮影したAVCHDファイルをHDDに保存し、そのmpeg2やm2tsファイル等のファイル単体での読み込みができず、カメラからの読み込み、もしくはカメラのファイル構成をそのままの状態で保存したHDDのみ読み込みのみ可能でした。

HDDにmpeg2やm2tsの資産が多数あるため、この種のファイルを読み込めないのは私的に非常に残念でした。

今回のFinal Cut Pro Xでは単独ファイルを読み込むUIがついていますとサポートの方は言っておられましたが、AVCHDのm2tsファイル等を単独で読み込めるのかは分かりませんということでした。

上記の件、何かご存じでありましたら、ご教示願いします。

投稿: Raul | 2011/06/22 15:08

>Raulさま
コメントありがとうございます。
AVCHDについて検証してみましたが、FCP7と同じく、AVCHDファイル単体の読み込みはできませんでした。
ただiMovieと同じく、AVCHDメディアを後日読み込めるようにメディアまるまるをアーカイブとして保存しておくメニューがついています。

私もローランドのF-1で収録したmpegファイルなどがそのままではFCPで読み込めないので、ClipWrapというツールによってファイル変換していました。
F-1のディスクからファインダ上で単純にコピーするよりClipWrapで変換しながらコピーした方が速いぐらい激速のツールなのですが、ClipWrap 2がリリースされAVCHDも変換するすることが可能となりました。
http://www.divergentmedia.com/clipwrap
価格がちょっと高いですが、トライアル版を使用できるのでお試しあれ。

もうちょっとローコストのものであれば、Mac App StoreにてAVCHDで検索すればコンバートソフトがいくつか出てきます。
これまた高いですがTurbo.264 HD Video Converterはちゃんと変換してくれます。
もうちょっとローコストのものがありますので探してみてはいかがでしょう?

こんなところでお役に立てましたでしょうか?
これからもよろしくお願いします。

投稿: kumanomix | 2011/06/22 21:58

わかりやすいご説明ありがとうございました。

先日Motion5を購入いたしまして、検証しましたが、AVCHDファイルの読み込みは無理でした。カメラやファイル構造そのままであれば可能でしたが、やっぱりねという感じです。

ご説明のあったファイル変換もひとつの方法ですが、同じ素材でのタイプが違うファイルが今でも多いのに、さらに増えるのはやっかいですね。ちょっと躊躇している状況です。ありがとうございました。

投稿: Raul | 2011/06/27 13:33

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