Apple EarPodsを買ってみた。
予約したiPhone 5が手元に届いたら付属しているわけですが、酔狂にもApple EarPods(このページの真ん中あたりに詳しい紹介があります)を単体で購入してみました。
iPhone 5や新しいiPodにはどのように付属しているのか分かりませんが、単体で購入するとなかなかリッチなケースに収納されているます。
ただケースの切り込みにピッタリ合わせないと収納できないので、出し入れが手間なのが難点(笑)
さて、従来iPhoneやiPodに付属していたヘッドホンはインナーイヤー型といい(Apple In-Ear Headphonesとは違います)耳介(じかい=耳のうち顔の外にはみ出している部分)の中央のへこみにはめ込んで使用します。
ところが気づいている人も多いと思いますが、実際に音が通るのはいわゆる耳の穴である外耳道で、インナーイヤー型の振動板が向いている方向とは90度近くずれているため、低音が減衰したり、音が濁ったりという結果となる場合が多いわけです。
こうした欠点を克服したのがカナル型で、振動板の先にシリコンキャップなどのついたチューブをつけて、外耳道に直接挿入する方式です。
低音から高音まで比較的忠実に再現できることから最近のヘッドホンの主流となっていますが、耳栓のような形となり、周囲の音が遮断されてしまうのと、ケーブルのタッチノイズ(ケーブルを触る音が物理的に伝わってゴソゴソ聞こえる場合がある)が大きいのが難点です。
Apple EarPodsはこの2種類の中間に位置するヘッドホンと言えるでしょう。
簡単にいってしまえば、インイヤー型でありながら音の開口部が外耳道方向を向いているわけです。
カナル型がスピーカーからの音をホースで外耳道の中に注ぎ込んでいるのに対して、Apple EarPodsは外耳道の前にスピーカーを置いた感じです。
以前似たコンセプトの製品はソニーなど複数から出ていましたが、アップルが作ってくるとは思いませんでした。
早速聴いてみましたが、以前のiPhone付属のものとは比較にならないほどローエンドが伸びています。
ハイエンドは以前よりも多少おとなしめですが、全体にバランスが良いのでこもった感じはありません。
中域が割とおとなしめなのでボーカルやピアノが多少遠く感じますが、ロックっぽいものからエレクトリック系まで幅広く楽しめるでしょう。
多少音漏れもありますが、周囲の音も多少聞こえるので閉塞感は無く、長時間装着していても疲れにくく、カナル型のようにケーブルのタッチノイズが無いのも良いですね。
音の定位が多少甘いのと、中高音の多少の濁りが気になるところですが、音色的には価格的に安く、iPhoneなどには付属することを考えると文句の無いレベルと言えるでしょう。
世の中にはこれより高くて音の悪いヘッドホンはゴロゴロあります。
ただ、今回アップルはたくさんの耳型のサンプルによって形状を決定したと発表していましたが、私の耳型が無かったせいか(笑)、私の耳には小さすぎたようです。
結果として、結構ずれやすく外を歩きながら音楽を聴くのはちょっと辛い雰囲気。
そこで試しに妻に装着してもらったところずれること無く装着できるとのこと。
やはり万人向けとはいえ、どうしても個人差がでてしまうようですね。
デザイン的には美しいのですが、ボディーがツルツルのプラスティックだからずれるので、一部をシリコンなどでコーティングするなどずれない工夫は無かったのでしょうか?
GIZMODOにこのような記事が掲載されています「米Gizレビュー! アップルの新イヤフォンEarPodsは買うべきか?」
この記事に関しては同感の部分もありますが、「音に関してはそこまで酷くないよ」というのが正直な気持ちです。
装着感に関してはあくまでも個人差があるのをお忘れ無く!
どちらにしても以前のインイヤー型のものと比較すると遙かに良いので、お店などで試す機会があれば是非聞いてみてくださいね。
| 固定リンク
「iPhone/iPad」カテゴリの記事
- これは便利!GunosyからiOSアプリ登場(2013.01.30)
- 日本のスマホ市場はiPhoneの一人勝ち(2013.01.23)
- iPad miniを入手(2012.11.03)
- iPad mini(のカバー)が来た(2012.11.01)
- iPad miniは買いだと思う(2012.10.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント